林照寺 浄土真宗単立


 

茨城県笠間市稲田562にあります

林照寺さんへお参りさせていただきました。

林照寺さんは浄土真宗の単立の寺院で

鎌倉時代に誠信房によって開基されました。

私は、三年前に純心寺の御住職さまにお供して

お参りさせていただいたことがありますが、

今回は、私が家族を引き連れてのお参りです。

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草ぶきのとても趣のあるご本堂は、

親鸞聖人がお住まいになられていた

三間四面の大きさの草庵を偲んで

北陸移民のご門徒衆によって再建されたそうです。
 

 
 

林照寺案内板
 

 

      『北陸真宗門徒とご本堂の由来』
 
 
 

『天明三年(1783年)の飢饉、続く天保の飢饉によって

東北や北陸の各地域も餓死者が出るほど大きな被害

を受け、常陸国も大凶作に陥り、田畑は荒廃するばかりで、

人々の生活は深刻な状態をむかえておりました。

笠間藩内の各寺院は、この窮地を何とか救済しようと

努力したのですが、効果的な手段もなく益々悪化の

途を辿るばかりでした。

そこで、他藩からの移民を受け入れ荒廃した耕地を

復旧したり、開墾することがこの窮地を救う唯一の

手段との考えに同調した林照寺の二十一世林響轉は、

飢饉によって大きな打撃を受けた北陸加賀越中を

訪れ、真宗門徒に対し熱心に移民の勧誘に努めたの

です。

しかしながら、北陸真宗門徒にとって住み慣れた

土地を離れて他国で生活することは容易なことでは

ありませんでした。

このため住職は幾度となく北陸を訪れ勧化に努めた

ところ、やがて熱意が実を結びこの聖地に根を下ろす

ことになったのであります。

しかし、移民後の北陸門徒にとって他国ものという

差別や嫌がらせなどに合い、決して平穏な生活を

送れたわけでありませんでした。

このことを憂いた住職は、北陸を訪れた際持ち帰った

三体の阿弥陀如来木造を差し出してお念仏の

おいわれを説き明かしながら、寺院と門徒が一体と

なり苦しみを乗り越えていくのでありました。

この草ぶきの本堂は、当時老朽化のため親鸞聖人の

御在世に住した三間四面の草庵を偲び北陸移民の

人たちによって貧困の中から戝物を出し合って二年

三ヶ月を要して再建されました。

文久二年(1862年)には聖人600回忌法要を

厳修して聖人の恩徳に歓喜したと伝えられています。

今でも北陸真宗門徒の息吹が聞こえる大切な

お念仏の道場となっております。』
 

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林照寺ご本堂 

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上の写真右側にお花が準備されている様子が

写っていますように当日は供華の入れ替えの

直前にお伺いしたこともあり、お内陣は遠目に

撮影させていただきました。

稲田方面はまたお参りする予定もございますので

その折にまたお立ち寄りして改めて撮影させて

いただきたいと思います。


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林照寺御本尊阿弥陀如来像です。

 
 
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林照寺ご本堂天井画です。

当日は突然のお参りでしたが

偶然にも御住職様がいらっしゃり

丁寧にご説明してくださいました。

こうして突然のお参りにもかかわらず

有難い時間を味あわせていただくたび

不思議なご縁を感じずにはいられません。
 
 

         合掌




 

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浄土真宗本願寺派  純心寺 (西本願寺)

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