年末年始、築地本願寺へ参拝に行ってきました。
まずは12月31日除夜会です。
日が沈みライトアップされた築地本願寺
築地本願寺の夜の参拝は初めてです。
ちょっと幻想的な雰囲気に驚きました。
築地本願寺は東京大学工学部教授の
伊東忠太博士の設計により昭和9年に
現在のご本堂が落成しました。
その築地本願寺内の紹介パネルに
現在の築地本願寺とは別に二つの設計案が
あったようで、その立面計画が掲示されていました。
@現本堂とほぼ同じプラン
(大階段は左右から上がる形式)
(松井建設株式会社社蔵)
さて除夜会の式次第は下の通りです。
22時の開門を待つ参拝者の皆さん
中では「除夜の鐘つき」の整理券が配られました。
新年のカウントダウン用にクラッカーも
一つずつ配られました。
新年を迎えた時にクラッカーを鳴らすみたいです。
築地本願寺HPによりますと、今回の除夜会から
新しい試みとして、安穏灯火からの火を仏様に
お供えしたり、新年に向けての思いを書いて
奉告をしたり、本堂でカウントダウンをしたり
といった参加型の除夜会になったようです。
除夜会の前後には、
パイプオルガンの生演奏がございました。
23時より除夜会が執り行われました。
讃仏偈作法でのお勤めです。
第八代蓮如上人の頃は、「歳末の大夜」といわれ、
第十四代寂如上人の時代から「除夜会」と
呼ばれています。
過ぎし一年の念仏生活を反省して、仏祖広大の
ご恩徳を仰ぐ法会です。
(築地本願寺パンフレットより)
築地本願寺宗務長不二川公勝師による
御挨拶がございました。
除夜会はご覧の通り、たくさんの参拝者の
方々で満席でした。
さて、除夜会の後、
いよいよ除夜の鐘つきです。
整理券の順番に呼ばれ
鐘楼へと向かいました。
傾斜のきつい階段を上り
狭い空間で順番を待ちましたが
私たちの少し前で除夜の鐘つきが
急遽中断されました。
狭い空間で待つこと数分
急に待っている方の一人が
クラッカーを鳴らしました。
え?
なんと私たちは鐘楼の中で
新年を迎えたのです。
待っている他の人たちが戸惑いながら
次々とクラッカーを鳴らしました。
私たちも慌ててクラッカーを
鳴らしました。
鐘楼の中で間が悪く
鳴らし遅れたクラッカー音が
ちょっと虚しく響きました。
それでも除夜の鐘の音は
新年を迎えた築地の街に
心地よく響き渡りました。
ゴ〜〜〜ン〜〜〜!!
築地本願寺除夜の鐘の音(ダウンロード)
ところで、築地本願寺の鐘楼
直径2mくらい?のドーム型の狭い空間でした。
鐘つきの棒も外に飛び出しています。 (笑)
なかなか貴重な体験ができました。
除夜の鐘つきを終え
ご本堂に戻りますと、
不二川宗務長による
新年の書のご披露は終わっていました。
ちょっと残念・・・
2012年新年の書
『寶』
築地本願寺左手にある鐘楼の写真。
この一番上が鐘楼閣だったとは・・・
2013年、私たち家族にとっては
ちょっと神秘的な場所での
新年のスタート。
まさに寶の思い出となりました。