1月16日、親鸞聖人御命日法要で
築地本願寺へ参拝いたしました。
ご本堂入口に写真の通り、新しく石碑が
設けられていました
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記載内容は下記の通りです
~国登録有形文化財~
【築地本願寺本堂・大矢石積塀】
所在地 中央区築地三丁目15番1号
浄土真宗本願寺派本願寺(京都西本願寺)
の別院・築地本願寺は、江戸時代初期の
元和三年(1617)、浅草近くの横山長に
創建されました。
江戸浅草御坊と称された当寺院は、明暦
三年(1657)の大火で焼失した後、現在地
に移転・再建されました。特に本堂の大屋根
は、江戸湊に入る船の目印であり、江戸庶民
に良く知られた名所の一つでした。
江戸時代から明治期にかけて何度か再建
された木造の本堂は、大正十二年(1923)の
関東大震災で焼失した後、昭和九年(1934)
に現在の本堂(鉄骨鉄筋コンクリート造、地上
二階・地下一階)となりました。
西本願寺二十二世宗主・大谷光瑞の依頼を
受けた、設計者の建築家・伊藤忠太(1867~
1954)は、日本の伝統的な寺院様式ではなく、
仏教の発祥地であるインドの建築様式を独自の
解釈で外観に取り入れ、特異な雰囲気を持つ
伽藍を創出しました。
花崗岩が用いられた建物中央の本堂は、上部
に銅版で葺いた巨大な円形屋根がのせられ、
左右対称にのびた翼部には鐘楼と鼓楼の搭屋を
置き、正面中央と左右の入口には独特の曲線
による破風を設けています。
内部は伝統的な浄土真宗寺院の本堂形式で
ありながら、外観各部にはインド風の建築手法が
見られ、入口の破風・柱頭飾り・屋根上の尖塔、
さらに細部の装飾が一体となり、全体として調和
のある外観を創り出しています。
当寺院本堂は、建築家・伊藤忠太が最新の技術
を用いて東洋的な建築を追求した典型例であると
ともに、秀逸な建築デザインを保持する震災復興期
の貴重な建築物といえます。また、本堂とほぼ同時期
に建築された外周の石積塀も共通のデザインを踏襲
しており、本堂と一体をなす貴重な建築物となって
います。
これらの建築物は、平成二十三年に国の登録有形
文化財として登録されました。
平成二十五年三月
中央区教育委員会
ご法話:小柴隆幸師(東京都)