2012年11月13日、母と私は純心寺から築地本願寺で帰敬式をお受けいたしました。
父と申しますと、難病を患い一時期ステロイドを大量に処方され入退院を繰り返し、あまり外出できない状態でした。
それがこの日、御本山で帰敬式を受式できるまで回復できましたことはまことに有難いことでございます。 合掌
父が慕う伯父と一緒に、父が御本山西本願寺で帰敬式をお受けすることになりましたので、私も同座させて頂きました。
ご参考
2012年11月13日 築地本願寺での帰敬式の様子
2016年1月17日 築地本願寺での成人式・帰敬式の様子
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帰敬式(西本願寺HPより)
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@帰敬式受式願(PDF形式)
A帰敬式受式願・内願用(PDF形式) ※釋○○←二文字をご自身で選らばれる場合 |
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法名を内願希望の場合は2か月前に菩提寺からの申請が必要ですが、内願されない場合は当日御影堂左手にあります龍虎殿で手続きしますと帰敬式(おかみそり)はお受けできます。
龍虎殿 |
私たちの場合、事前に申込用紙に所属寺院名などを記入し西本願寺へFAXし、帰敬式前日に確認の為に龍虎殿へ伺い冥加金をお納めいたしました。
帰敬式は午前の部は朝の晨朝の後、午後の部は午後1:30から執り行われます。
西本願寺の晨朝の後に何度か見かけた帰敬式が印象的でしたので、晨朝の後に執り行われる帰敬式を叔父と父に勧め、8月22日(金)の午前の部に申し込みました。
帰敬式当日、龍虎殿から回廊を通って阿弥陀堂へお晨朝に向かいました。
阿弥陀堂で讃仏偈でのお勤め後、御影堂へ移り正信偈をお勤めさせていただきました。 合掌
お晨朝の後はいよいよ帰敬式です。
この日、午前の部の受式者は伯父と父の二人だけでした。
もったいなくも有難いことでございます。
※練習時の写真です |
足の悪い父は椅子に座らせていただき帰敬式を受式いたしました。
※練習時の写真です
門徒式章とお念珠は帰敬式で新しくいただくものを身に着けます。
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予行演習の後、いよいよ帰敬式です。
※帰敬式の最中、係りの方が両脇で見本の動作をしてくださいますのでご安心ください。
姿勢を正します
お念仏:南無阿弥陀仏 合掌 礼拝
前門様御入道
お念仏:南無阿弥陀仏 合掌 礼拝
前門様が御入道されたあと、前門様に続いて三帰依文を唱えました。
南無帰依仏(なもきえぶつ)
南無帰依法(なもきえほう)
南無帰依僧(なもきえそう)
三帰依文とは、私たちを導いてくださる
仏(ほとけさま)
法(みおしえ)
僧(みおしえに生きる人々)
の三宝をこころのよりどころとして敬うことを誓うご文だそうです。
前門様が目の前に初めてお立ちになられましたら、受式者はまず両手を畳について丁寧な礼をします。
次は受式者名が読み上げられます。
大阪教区島上西組本照寺門徒の伯父と、東京教区千葉組純心寺門徒の父の名が呼ばれ、
「お剃刀(かみそり)をいただきます」という係りの方のお言葉に続き、いよいよお剃刀をいただきます。
※お剃刀の時は合掌をしたまま背筋を伸ばし、顔を上げた姿勢でお受けします。
法名拝受(代表者1名が法名をお受け取りいたします。)
※練習時の写真です |
帰敬文(別の代表者1名が下の帰敬文を拝読します)
『ただいま仏祖の御前で帰敬式を受け浄土真宗の門徒としての自覚をあらたにいたしました
宗祖親鸞聖人のお流れをくみ阿弥陀如来のご本願に救われることは何ものにもかえがたい喜びであります
この上はますます聞法にいそしみ真宗念佛者の本文をつくし報恩謝徳につとめます』
受式者でない私はお内陣に入れませんので、伯父が法名拝受と帰敬文拝読を目の悪い父に代わり両方務めてくださいました。
有難いことでございます。
最後に前門様から御教辞(おことば)をいただきます。
※練習時の写真です |
※練習時の写真です |
※練習時の写真です |
※練習時の写真です |
御教辞が終わられましたら再度両手を畳について丁寧な礼をします。
前門様が御内陣に戻られ合掌礼拝をされますので、前門様に合わせて合掌礼拝をします。
前門様御退場の後、帰敬式は滞りなく終了です。
その後、龍虎殿に移り、記念品の受け渡しがございました。
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帰敬式受式後、皆で大谷本廟にございます祖父、伯母のお墓へそれぞれご報告に参りました。 合掌 |
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ところで、伯父の法名に父の名の一字が偶然にも含まれており、あらためて不思議な深いご縁を感じました。 |